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1 医療理念と診療方針の決定
- 医療理念を明確化する
- 院長の理念と対象患者のニーズにあった診療方針を策定
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2 開業形態の決定
- 決定した理念・方針を実現するための形態を設定
- 専門性を打ち出すか ⇔ プライマリーか
- テナントか ⇔ 新築か
- 単体開業か ⇔ 複合施設(クリニックビル等)での開業か
- 診療エリアをどうするか
- 科目標榜をどうするか
- 在宅や介護保険など付加サービスをどうするか
- 決定した理念・方針を実現するための形態を設定
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3 物件の決定
理想の条件に合致するものを探しながら待つのではなく、あらかじめ半年、1年など期間を決め、その中でより良い物件を検討していくのが得策です。
- 物件の判断条件
- 診療スペースとしてどれくらいの面積が必要か
- 賃料はどうか
- 自宅からの距離はどうか
- 診療圏調査の結果を目安に総合的に判断する
- 診療圏調査の数値はどうか
- 見込み患者数はどれくらいか
- 競合との優位性はあるか
- 物件の判断条件
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4 事業計画の作成
- 事業収支の概算を確認する
- 建物・内装工事にどれだけ必要か
- 医療機器、備品等、設備投資にいくらかかるのか
- スタッフとして看護師が何人、事務が何人必要か
- 医師会費用
- 運転資金はどれくらいの期間用意するか
- 売り上げ想定はどうなるか
- ランニングコストはどうなるか
- 事業収支の概算を確認する
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5 資金調達
- 開業諸経費の概算を踏まえ、必要な借入額を把握する
- 資金はいくら準備できるか
- 自己資金はいくら必要か
- 自己資金と借入の比率はどうか
- 金利はどうか
- 事業計画書を持って金融機関との打合せ
- 開業諸経費の概算を踏まえ、必要な借入額を把握する
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6 医院プランの作成 (建設業者・医療機器の選定)
資金調達と平行して、建設業者・医療機器を選定していきます。
これらは、資金調達する上でも金額が高額であり、かつ増減幅が大きいため、慎重に、かつ迅速にすすめる必要があります。 -
7 契約・工事開始
- 融資、プランなど確定→ 工事の契約→ 内装工事
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8 印刷物・広報の段取り (診察券・院内ポスター等)
作成に時間がかかるものもあるので、早めに準備しておくことが大切です。
- 印刷物
- ホームページ
- 予約システム
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9 スタッフ募集
回線の契約など通信環境を整え、スタッフ募集を開始します。
募集活動は診療地域での広報活動にもなります。- 求める人材を明確にし、募集をかける
- 募集方法をどうするか
- 採用段取り(面接・採用)
- 採用後、スタッフ教育
- 求める人材を明確にし、募集をかける
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10 備品や医薬品の購入
- 医薬品業者の見積・決定
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11 工事完了後の設置機器、備品のチェック
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12 近隣への挨拶 (内覧会の開催・開業案内の送付)
近隣や関係各所への挨拶の時期です。内覧会の開催や開業案内の送付など、ご挨拶と共に広報活動を行います。駅や街の看板、インターネット等を利用して近隣の方との接点を増やすことも重要です。
地域に根ざした医療提供に開業前のPRは必要不可欠です。 -
13 保健所等、行政機関への届出
実地検査が入る場合もあります。その場合、医療法や図面などとの整合性が必須となります。
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14 オープン