厚生労働省は、2月5日、平成29年度「子ども予防接種週間」の実施について発表しました。
3月1日から7日までの7日間は「子ども予防接種週間」として、予防接種に関する取り組みが、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて実施されます。
この時期は、4月からの入園・入学に備え、保護者の予防接種への関心を高めるとともに、接種漏れを見直すのに最適な時期と考えられるため、子ども予防接種週間中、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて、通常の診療時間に予防接種が受けにくい方々に対して、土曜日、日曜日、平日の夜間などの地域の実情に配慮した予防接種を行うとともに、種々の予防接種の相談に応じ、接種機会の拡大及び予防接種率の向上を図ります。
主催は、日本医師会・日本小児科医会と厚生労働省で、ワクチンで防ぐことができる病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)から子供たちを救うため、種々の予防接種に関し、地域の実情に合った広報・啓発の取り組みについて各都道府県医師会等で企画・実施します。
企画例
・ワクチンや接種スケジュール等の予防接種に関する保護者からの相談対応
・通常の診療時間に予防接種を受けにくい人たちが、土曜日・日曜日や夜間等に予防接種を受けられる体制の構築
・マスメディアを通じた広報活動
・予防接種についての接種医療機関や一般市民向け講習会の開催 など
実施協力機関は都道府県医師会、郡市区医師会、予防接種協力医療機関、各地域の予防接種センターなどです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000193336.html
月別アーカイブ: 2018年2月
都道府県別処方せん発行元医療機関別の後発医薬品割合を公表 厚生労働省
厚生労働省は、2月1日、「都道府県別処方せん発行元医療機関別にみた後発医薬品割合」を公表しました。
平成29年9月調剤分(平成29年10月審査分)の調剤レセプト(電算処理分)を分析し、保険薬局で調剤された医薬品について後発医薬品割合(数量ベース、新指標)を都道府県別(薬局所在地別に集計)、処方せん発行元医療機関別に集計しました。また、地方区分別の集計を行いました。合わせて、薬剤料、後発医薬品薬剤料、後発医薬品割合(薬剤料ベース)についても同様に集計しました。
◇都道府県別、医科病院・診療所別にみた後発医薬品割合(数量ベース)
〇都道府県別に医科病院・診療所の後発医薬品割合(数量ベース、新指標)をみると、
・岩手、秋田、神奈川、福井、兵庫、愛媛などでは、診療所より病院の方が後発医薬品割合が高い。
・一方、青森、新潟、和歌山などでは、病院より診療所の方が後発医薬品割合が高い。
◇都道府県別、医科病院・診療所別にみた後発医薬品割合(薬剤料ベース)
〇都道府県別に医科病院・診療所の後発医薬品割合(薬剤料ベース)をみると、
・全ての都道府県で、病院より診療所の方が後発医薬品割合が高い。
・岩手、東京、神奈川、山梨、高知などは比較的病院と診療所の差が小さく、青森、山形、新潟、富山、三重、滋賀、和歌山、鳥取、島根、山口、福岡、熊本などは比較的差が大きい。
◇都道府県別、歯科病院・診療所別にみた後発医薬品割合(数量ベース)
〇都道府県別に歯科病院・診療所の後発医薬品割合(数量ベース、新指標)をみると、
・多くの都道府県では、診療所より病院に方が後発医薬品割合が高いが、宮城、和歌山、愛媛は特にその差が大きい。
・一方、新潟、岐阜、京都、徳島、佐賀は差が小さい。
◇都道府県別、歯科病院・診療所別にみた後発医薬品割合(薬剤料ベース)
〇都道府県別に歯科病院・診療所の後発医薬品割合(薬剤料ベース)をみると、
・和歌山県を除いた全ての都道府県で、病院より診療所の方が後発医薬品割合が高い。
・都道府県によって、病院・診療所毎の後発医薬品割合及びその差にばらつきが見られる。
・徳島、佐賀の病院で特に低く、石川、長野、滋賀、沖縄の診療所は比較的高い。
◇病院種別別にみた後発医薬品割合
〇(医科)病院種別別に後発医薬品割合をみると、
・大学病院では、数量ベース、薬剤料ベースのいずれも他の病院種別より後発医薬品割合が低い。
・公的病院では、数量ベースの後発医薬品割合が高いが、薬剤料ベースでは法人病院や個人病院よりも低い。
◇診療科別にみた後発医薬品割合
〇(医科診療所)診療科別に後発医薬品割合をみると、
・産婦人科、耳鼻咽喉科では数量ベース、薬剤料ベースのどちらも高く、小児科、整形外科、皮膚科ではどちらも低い。
・各都道府県の値で変動係数(標準偏差÷平均値、値が高いほどばらつきが大きい)を算出すると、数量ベースでは小児科、皮膚科、眼科が、薬剤料ベースでは小児科、産婦人科、眼科が高い。
◇地方区分別、病院種別別にみた後発医薬品割合
〇地方区分別に(医科)病院種別別に後発医薬品割合をみると、
・関東や近畿の大学病院で数量ベースの後発医薬品割合が低く、個人病院で高い。北海道、東北、九州では公的病院、法人病院が高く、大学病院、個人病院が低い。
・薬剤料ベースの後発医薬品割合は、概ねどの地方でも大学病院が低く、個人病院が高いが、北海道、九州では個人病院が低い。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/cyouzai_doukou_topics_h29.html