平成29年度全国医師会勤務医部会連絡協議会は、10月21日に北海道・札幌グランドホテルで開催され、『地域社会をつなぐ明日の医療を考えるとき-次世代を担う勤務医の未来創世のために-』をメインテーマとして特別講演やシンポジウムなどが行われ、「ほっかいどう宣言」が採択されました。
<ほっかいどう宣言>
今日のわが国の急速な人口減少は、著しい生産年齢人口の減少を伴いながら、少子高齢化が進展する人口構成の変化であり、労働生産性向上のための抜本的な「働き方改革」の重要性が強調されている。しかしながら、公益性、倫理性、専門性が強く求められる医師は、患者・社会に貢献する職業人として、高度な学識と技能をもち続けなければならず、その改革には慎重な議論が必要である。
社会全体でワークライフバランスの改善に向けた取組みが推進される中、医療界も例外ではなく、勤務医が医師としてのモチベーションを保ち、地域医療を発展させ、自らの人生も豊かにすべく、次のとおり宣言する。
一、医師の働き方改革の議論が、地域医療を守り、地域格差是正につながる仕組みの構築の上になされることを求める。
一、勤務医が多様な働き方を選択・実現できるよう、世代間ギャップを相互に理解し、就労環境を改善する。
一、医師としての自らの職務を自覚し、いきがいを感じながら働き続けられる環境の整備に努める。
http://www.med.or.jp/
月別アーカイブ: 2017年10月
リクシアナ錠とリフキシマ錠の取り違えで注意喚起 第一三共とあすか製薬
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、10月25日、「製薬企業からの医薬品の安全使用(取り違え等)に関するお知らせ」に「リクシアナ錠とリフキシマ錠の販売名類似による取り違え注意」を掲載しました。
このサイトでは、医薬品の製造販売業者等が医療機関向けに発信している、医薬品取り違え等の安全使用に関する情報を紹介しています。
「「リクシアナ錠」と「リフキシマ錠」の販売名類似による取り違え注意のお願い」は、第一三共とあすか製薬の連名で出されているもので、次の通り株式会社要請するとともに、写真付きで両製品を紹介しています。
第一三共株式会社製品「リクシアナ錠(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物):経口FXa阻害剤(抗凝固剤)」と、あすか製薬株式会社製品「リフキシマ錠」(一般名:リファキシミン):難吸収性リファマイシン系抗菌薬(肝性脳症における高アンモニア血症改善薬)」につきまして、販売名が類似していることから、誤った調剤による死亡例が報告されました。
「リクシアナ錠」または「リフキシマ錠」を処方・調剤いただく際には、今一度販売名、効能・効果および用法・用量をご確認いただき、また、処方時に薬剤オーダリングシステム等をご使用の場合は、販売名の前に薬効を記載する等の予防策を検討するなど、取り違え防止に一層のご配慮を賜りますよう、お願い申し上げます。
<事例>
リフキシマ錠を処方された肝性脳症の患者に、誤って抗凝固剤のリクシアナ錠が調剤されました。結果として、通常量を超えたリクシアナ錠が複数回投与され、消化管出血が発現し、死亡に至りました。
http://www.pmda.go.jp/