平成29年度全国医師会勤務医部会連絡協議会は、10月21日に北海道・札幌グランドホテルで開催され、『地域社会をつなぐ明日の医療を考えるとき-次世代を担う勤務医の未来創世のために-』をメインテーマとして特別講演やシンポジウムなどが行われ、「ほっかいどう宣言」が採択されました。
<ほっかいどう宣言>
今日のわが国の急速な人口減少は、著しい生産年齢人口の減少を伴いながら、少子高齢化が進展する人口構成の変化であり、労働生産性向上のための抜本的な「働き方改革」の重要性が強調されている。しかしながら、公益性、倫理性、専門性が強く求められる医師は、患者・社会に貢献する職業人として、高度な学識と技能をもち続けなければならず、その改革には慎重な議論が必要である。
社会全体でワークライフバランスの改善に向けた取組みが推進される中、医療界も例外ではなく、勤務医が医師としてのモチベーションを保ち、地域医療を発展させ、自らの人生も豊かにすべく、次のとおり宣言する。
一、医師の働き方改革の議論が、地域医療を守り、地域格差是正につながる仕組みの構築の上になされることを求める。
一、勤務医が多様な働き方を選択・実現できるよう、世代間ギャップを相互に理解し、就労環境を改善する。
一、医師としての自らの職務を自覚し、いきがいを感じながら働き続けられる環境の整備に努める。
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