平成26年受療行動調査(確定数)の結果を公表 厚生労働省

厚生労働省は、3月16日、平成26年受療行動調査(確定数)の結果を公表しました。

受療行動調査は、医療施設を利用する患者に対し、医療を受けた時の状況や満足度などを調査し、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的としており、この調査結果は、「平成26年受療行動調査(概数)」(平成27年9月8日公表)について、「平成26年医療施設静態調査」(平成27年11月19日公表)及び「平成26年患者調査」(平成27年12月17日公表)とのデータ結合・再集計により、概数であった数値を確定数とし、さらに患者調査の調査項目とのクロス集計により新たな図表を追加したものです

調査内容は、1病院を選んだ理由、2予約の状況、診察等までの待ち時間、診察時間(外来患者のみ)、3来院の目的、診察・治療・検査などの内容(外来患者のみ)、4緊急入院・予定入院、入院までの期間、入院までに時間がかかった理由(入院患者のみ)、5自覚症状(外来患者のみ)、6医師からの説明の有無、程度、説明に対する疑問や意見、7入院の有無、外来の受診頻度(外来患者のみ)、8退院の許可が出た場合の自宅療養の見通し((入院患者のみ)、9満足度、です。

【調査結果のポイント】

○診察・治療・検査などの内容(主な傷病分類別・外来患者のみ)

来院の目的を「診察・治療・検査などを受ける」と回答した者について、主な傷病分類別に診察・治療・検査などの内容をみると、「新生物」では「検査を受ける、または検査結果を聞く」が43.9%、「循環器系の疾患」では「定期的な薬の処方を受ける」が38.1%、「呼吸器系の疾患」では「症状を診てもらう」が61.9%とそれぞれ最も多くなっている。

○自覚症状(主な傷病分類別・外来患者のみ)

受診した病気や症状を初めて医師にもてもらった時に「自覚症状がなかった」者は、「新生物」で43.8%、「内分泌、栄養及び代謝疾患」では43.2%と高くなっている。

悪性新生物についてみると、「自覚症状がなかったが最も多かったのは、「気管、気管支及び肺の悪性新生物」57.9%、「肝及び肝内胆管の悪性新生物」56.2%、「前立腺の悪性新生物」56.0%となっている。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jyuryo/14/kakutei.html