全国の医師数は311,205人 平成26年調査の概要発表 厚生労働省

厚生労働省は、12月17日、平成26年(2014年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概要を発表しました。

本調査は、平成26年12月31日現在における全国の届出「医師」311,205人、「歯科医師」103,972人、「薬剤師」288,151人を各々取りまとめたものです。

<医師>

平成26年12月31日現在における全国の届出「医師数」は311,205人で、「男」247,701人(総数の79.6%)、「女」63,504人(同20.4%)となっている。平成26年届出医師数を平成24年(前回)と比べると7,937人、2.6%増加している。また、人口10万対医師数は244.9人で、前回に比べ7.1人増加している。

(1)  施設・業務の種別にみた医師数

主に従事している施設・業務の種別をみると、「医療施設の従事者」は296,845人(総数の95.4%)で、前回に比べ7,995人、2.8%増加している。「介護老人保健施設の従事者」は3,230人(同1.0%)で、前回に比べ41人、1.3%増加し、「医療施設・介護老人保健施設以外の従事者」は8,576人(同2.8%)で49人、0.6%減少している。

(2)  医療施設に従事する医師数

1)性・年齢階級別にみた医師数

医療施設(病院・診療所)に従事する医師を性別にみると、「男」が236,350人で前回に比べ4,180人、1.8%増加し、「女」は60,495人で、3,806人、6.7%増加している。

年齢階級別にみると、「40~49歳」が67,880人(22.9%)と最も多く、次いで「50~59歳」67,815人(22.8%)、「30~39歳」64,942人(21.9%)となっている。

また、男女の構成割合を年齢階級別にみると、すべての年齢階級で「男」の占める割合が多くなっているが、「女」の割合は、年齢階級が低くなるほど高く、「29歳以下」では34.8%となっている。

2)施設の種別にみた医師数

施設の種別にみると、「病院(医育機関附属の病院を除く)」142,655人が最も多く、「診療所」101,884人、「医育機関附属の病院」52,306人となっており、これを年次推移でみても、昭和61年以降「病院(医育機関附属の病院を除く)」が最も多い。

施設の種別に年齢階級をみると、「病院(医育機関附属の病院を除く)」及び「医育機関附属の病院」では「30~39歳」が最も多く、「診療所」では「50~59歳」が最も多い。

平均年齢をみると、「病院(医育機関附属の病院を除く)」では46.2歳、「医育機関附属の病院」38.7歳、「診療所」59.2歳となっている。

平均年齢の年次推移をみると、病院では上昇傾向が続いている。また、診療所では平成22年から引き続き上昇している。

3)診療科別にみた医師数

①    主たる診療科別にみた医師数

従事する主たる診療科別にみると、「内科」が61,317人(20.7%)と最も多く、次いで「整形外科」20,996人(7.1%)、「小児科」16,758人(5.6%)となっている。

主たる診療科の構成割合を性別にみると、「男」は「内科」(21.8%)が最も多く、次いで「整形外科」(8.5%)、「外科」(6.1%)となっており、「女」は「内科」(16.0%)が最も多く、次いで「小児科」(9.5%)、「臨床研修医」(8.3%)となっている。

また、主たる診療科別に平均年齢をみると、「内科」「肛門外科」が57.6歳と最も高く、「臨床研修医」を除くと「救急科」が40.7歳と低くなっている。

主たる診療科を施設の種別にみると、病院では「内科」が21,591人(11.1%)と最も多く、次いで「臨床研修医」15,321人(7.9%)、「整形外科」13,182人(6.8%)となっている。主たる診療科の構成割合を性別にみると、「男」は「内科」、「女」は「臨床研修医」が最も多い。

一方、診療所」では「内科」39,726人(39.0%)が最も多く、次いで「眼科」8,245人(8.1%)、「整形外科」7,814人(7.7%)となっている。主たる診療科の構成割合を性別にみると、男女ともに「内科」が最も多い。

主たる診療科が、「小児科」と「産婦人科」・「産科」及び外科(呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、気管食道外科、消化器外科(胃腸外科)、肛門外科、小児外科)の医師数をみると、「小児科」は16,758人となっており、「産婦人科」は10,575人、「産科」は510人(合わせて11,085人)となっている。また、外科は、28,043人となっている。

②    診療科(複数回答)別にみた医師数

従事する診療科別にみると、「内科」が89,234人(30.1%)と最も多く、次いで「消化器内科(胃腸内科)」30,738人(10.4%)、「小児科」29,878人(10.1%)となっている。

また、診療科の割合を施設の種別にみると、「病院」では「内科」(17.5%)が最も多く、次いで「外科」(8.4%)、「臨床研修医」(7.9%)となっており、診療所では「内科」(54.1%)が最も多く、次いで「小児科」(18.8%)、「消化器内科(胃腸内科)」(17.0%)となっている。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/index.html