日本医師会は、3月7日、「終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える」の作成を発表しました。
超高齢社会を迎え、患者さんの人生の締めくくりの時期に、家族や医療・ケア関係者等がどのように寄り添うかが、これまで以上に大きな課題となっています。
そのため、日本医師会第XV次生命倫理懇談会では、会長諮問「超高齢社会と終末医療」について検討を行い、平成29年11月に報告書を取りまとめ、答申しました。
報告書では、患者さんの意思を尊重した医療及びケアを実現していくために、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)の重要性が指摘されるとともに、地域包括ケアシステムの要を担う「かかりつけ医」の役割の重要性が述べられています。
この提言を受け、日本医師会は「かかりつけ医」の先生方に、終末期医療に対する意識をより一層高めていただきと考え、「終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える」を作成しました。
ACP(Advance Care Planning)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことで、患者さんの人生観や価値観、希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化することを目標にしています。
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