最近の医療費の動向 厚生労働省が中医協で示す

中央社会保険医療協議会の第347回総会が3月15日に開催され、最近(平成28年4~9月)の医療費の動向が示されました。

【平成28年4~9月医療費の動向のポイント】

〇平成28年4~9月の医療費の伸び率(対前年同期比)は、計0.8%(稼働日数補正後0.6%)となった。1日当たり医療費の伸び率は計1.2%と低い水準となり、調剤はマイナスとなった。受診延日数(延患者数)は入院、入院外、歯科で減少、調剤で増加となった。

<平成28年4~9月の伸び率(対前年同期)>

計     医療費0.8%(0.6%) 1日当たり医療費1.2% 受診延日数(延患者数)▲0.4%

医科入院  医療費1.2%(1.1%) 1日当たり医療費1.6% 受診延日数(延患者数)▲0.4%

医科入院外 医療費1.0%(0.7%) 1日当たり医療費1.6% 受診延日数(延患者数)▲0.6%

歯科    医療費2.2%(1.5%) 1日当たり医療費2.2% 受診延日数(延患者数)▲0.1%

調剤    医療費▲1.5%(▲1.6%) 1日当たり医療費▲2.6% 受診延日数(延患者数)1.1%

〇医療費の伸び率を平成27年度と比較すると3.0%ポイント程度低くなっており、受診延日数の減で▲0.6%ポイント(平成27年度の受診延日数はプラス)、1日当たり医療費で▲2.4%ポイントとなっている。1日当たり医療費の伸び率が低いのは、平成28年度の診療報酬改定のほか、C型肝炎治療薬が平成28年度の薬価改定と使用量の落ち着きによりマイナスの寄与となったことが影響していると考えられる。診療種別にみると、医科入院外、調剤で大きなマイナスの一方、歯科はプラスとなっている。

 

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000154669.html