日本医師会は、4月9日の定例記者会見で、第3回日本医療小説大賞受賞作決定を発表しました。
日本医療小説大賞は、公益社団法人日本医師会主催、後援:厚生労働省、協力:新潮社によるもので、「国民の医療や医療制度に対する興味を喚起する小説を顕彰することで、医療関係者と国民とのより良い信頼関係の構築を図り、日本の医療に対する国民の理解と共感を得ること及び、我が国の活字文化の推進に寄与すること」を目的として創設されました。
毎年1月1日~12月31日までに書籍の形で発行された発行された作品を対象とし、翌年3月に選考会を開催、受賞作には賞状及び副賞100万円が贈られます。
選考会は、3月27日に帝国ホテルで開催され、さだまさし氏の『風に立つライオン』など最終候補作品5作品の中から、受賞作に久坂部羊氏の『悪医』(2013年11月 朝日新聞出版刊)が選ばれました。久坂部羊氏は1955年7月、大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒。外務省の医務官として9年間海外勤務の後、高齢者が対象の在宅訪問診療に従事しています。その一方で20歳代から同人誌「VIKING」に参加し、2003年「廃用身」で作家としてデビュー。以後、医療の現実を抉り出す衝撃作を次々に発表しています。その他の著書に『破裂』『無痛』『第五番』『医療幻想』『嗤う名医』などがあります。
なお、授賞式は5月27日午後6時より帝国ホテルで行われます。
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