厚生労働省は、2月2日、「ジカウイルスと小頭症などの増加に関するWHO緊急委員会報告」について公表しました。
2月1日、ジカウイルス流行地域における小頭症と神経障害に関するWHO緊急委員会が開催され、小頭症及び神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern(PHEIC))が宣言されました。
≪宣言の概要≫
(小頭症・神経障害への対応)
・特にジカウイルスの伝搬が観られる地域及びそのリスクのある地域において、小頭症及びギランバレー症候群に関するサーベイランスの標準化及び強化
・小頭症及び神経障害の集団発生について、ジカウイルス及びその他の因子等との因果関係に関する研究
上記対応に加え、妊婦等へのジカウイルス感染対策を進める必要性から、予防的措置として、
(1) ジカウイルス感染症のサーベイランスの強化等の流行対策
(2) ワクチン、治療法及び診断法に係る研究開発等長期的対策
(3) 流行地域への渡航者に対する注意喚起等
(4) 情報共有
≪今後の日本の対応≫
1 感染症法及び検疫法への位置づけ、届出基準等の検討(政省令改正)
2 日本医師会を通じ、臨床情報を医療機関等へ周知
3 自治体及び検疫所における検査体制の整備
4 蚊媒介感染症の対応・対策の手引き(自治体向け)と医療機関向けの診療ガイドラインの改訂
5 自治体及び医療関係者向けの研修会の開催
6 治療・予防法の研究開発
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000111219.html