男性の排尿障害情報サイト開設 グラクソ・スミスクライン

グラクソ・スミスクラインは、7月1日、新たに、一般男性向けの排尿障害情報サイト「男性の排尿.jp」(http://danseinohainyo.jp )を開設したことを発表しました。

「尿の勢いが弱い」「トイレが近くなる」「残尿感がある」など、男性の排尿に関する症状は多彩であり、その背景には多様な下部尿路機能障害が存在しています。中高齢男性において排尿障害を有する頻度は高く、その割合は加齢に伴って増加します。また、日常生活上の支障も多岐にわたるため、「歳のせい」と諦めず、早期にこの原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。

排尿障害の原因となり得る疾患には、過活動膀胱、膀胱炎、泌尿器のがんなど、多くのものが考えられますが、特に男性に特有の原因としては、前立腺肥大症、前立腺がんなど前立腺の疾患に起因するものが挙げられます。

中高齢男性の場合、排尿障害の一番の原因となっているが前立腺肥大症(BPH:Benign Prostatic Hyperplasia)と言われています。

厚生労働省の患者調査(平成23年)では、前立腺肥大症の患者数を41万8000人と推計しています。同省の国民生活基礎調査(平成25年)における前立腺肥大症の通院患者数は人口1000人当たり23.8人とされています。この数は、糖尿病や脂質異常症などの主な生活習慣病の通院者数と比較しても少なくありません。また、55歳以上の男性の5人に1人、すなわち約400万人が前立腺肥大症に罹患していると推測している報告もあります。この推測患者数と実際の通院者数との差を見ると、治療を受けていない人や治療を中断してしまった患者さんが多いことが推察されます。

このたび開設したウェブサイトは、排尿障害に悩む男性が適切な治療を受け、生活の質(QOL)を向上させることができるよう、排尿障害とその治療法に関する情報を中心に掲載しています。本ウェブサイトはイラストを交えて分かりやすく構成されているため、一般の患者さんやご家族の方にも親しみやすい内容となっています。

主なコンテンツは以下の通りです。

・排尿のお悩みチェック:日常の排尿のお悩みをチェック。受診の際に活用いただけます。

・男性の排尿トラブル:排尿障害は日常に支障をきたす身近な疾患であることをお伝えし、排尿障害の理解を促進します。

・前立腺肥大かも?と思ったら:泌尿器科での診察の内容や流れについて説明しています。

・男性の排尿と前立腺:排尿障害とも関連のある「前立腺」について解説しています。

 

http://glaxosmithkline.co.jp/

第109回歯科医師国家試験 来年1月30日、31日に実施

厚生労働省は、7月1日、第109回歯科医師国家試験について発表しました。

試験期日は平成28年1月30日及び31日、試験地は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県、試験内容は、臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能です。

合格発表は3月18日の予定です。

 

http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shikaishi/

マンガで分かるADHD『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』を制作 日本イーライリリー

日本イーライリリーは、7月1日、マンガで分かるADHD『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』の制作を発表しました。

これは、ADHD(注意欠如・多動症)による日常生活における困難や悩みを漫画で分かりやすく表現することで、疾患への理解促進の一助となることを願い、疾患啓発冊子として制作したものです。

『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』は、成人期ADHDの患者さんの日常を漫画で表現した疾患啓発冊子で、漫画『ブラックジャックによろしく』(著:佐藤秀峰氏)の素材を活用させていただき、漫画で疾患を分かりやすく表現し、ADHDについて知るきっかけを持っていただけるよう工夫しました。

発達障害の一つであるADHDは、子ども特有のものとみなされてきましたが、近年では成人患者さんの存在と、患者さんの日常生活における困難に注目が集まっています。ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする症状により、失敗を繰り返し、職場や家族にも迷惑をかける等の経験を重ねることで、自尊心の低下から2次障害(うつ病、不安障害等)に発展するケースも報告されています。

『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』では、成人期ADHD患者さんの悩みを、会社員、専業主婦、学生、パート主婦を主人公にした4つのエピソードを通して漫画で紹介しています。朝も昼も夜も、一日を通して困難を抱え、「生まれつきいい加減でだらしがない」「ダメな人間」と語る患者さんに、「あなたの1日を聞かせてください」と医師が寄り添い、適切な診断・治療への道を歩み始める姿が描かれています。

制作にあたっては、東京都立小児総合医療センター顧問市川宏伸、奈良県立医科大学医学部看護学科人間発達学教授飯田順三両先生に監修いただき、「NPO法人発達障害をもつ大人の会」代表広野ゆいさんには、当事者の視点からアドバイスの協力をいただきました。

日本イーライリリーは、ADHDを診療されている施設や大学の支援窓口にも冊子をご提供し、この冊子がADHDへの理解を深めていただくことの一助になることを願い、今後も活動を続けていきます。

なお、6月30日より、Webサイト『大人のためのADHD.co.jp』(http://adhd.co.jp/otona/shoujou/)にて、本漫画冊子の連載を開始しています。

 

https://www.lilly.co.jp/

「2025年の医療機能別必要病床数の推計結果」等で見解 日本医師会

日本医師会は、6月17日の定例記者会見で、「医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会第1次報告(内閣官房による地域医療構想の必要病床数の推計値の公表)」について見解を発表しました。

「2025年の医療機能別必要病床数の推計結果」等について、と題して次の通り示しています。

 

2015年6月15日、医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会から第1次報告が発表された。この中では2025年の医療機能別必要病床数の推計結果も示されている。

地域医療構想は、構想区域内で、必要な病床を手当てする仕組みである。手当の仕方は地域の事情によってさまざまであり、構想区域の必要病床数を全国集計していくらになったということに意味はない。そうしたことを踏まえず、単純集計を公表したことは納得できない。

また、報告書の公表以前に、情報が流出し、一部で「病床10年後1割削減」、「全国の病院、必要ベッド20万床減」と報道され、地域の医療現場を混乱させ、地域住民を不安に陥れた。きわめて遺憾である。

 

医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会「医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会第1次報告」について

本調査会は、医療・介護情報の活用方策等の調査及び検討を行うことを目的として設置されたが、今回の報告では医療・介護提供体制の改革そのものにまで踏み込んでおり、行き過ぎであると考える。

具体的に問題、懸念がある部分は以下のとおりである。

(1)    地域医療構想は、地域の実情を踏まえて策定されるものである。今回の報告でも「地域医療ニーズに対応した医療機関別の病床が確保されるよう、医療提供体制の改革を進めていくことが望ましい」としているが、一方で「地域の実情を勘案するに当たっても、人口構造の違いなど、客観的に説明可能なものの範囲にとどめるべきである」として、地域の実情を踏まえることに制限をかけていることは問題である。また、「解消しきれない地域差については、当該都道府県に、その要因等の公表も含め、説明責任を求め、更なる是正の余地がないか、チェック・検討できるような枠組みを構築することが重要である」とある。地域差の要因を分析することは重要であるが、地域差をすべて否定することになってはならない。

(2)    都道府県知事の権限の強化が懸念される。「都道府県においては、地域医療介護総合確保基金に加え、医療介護総合確保推進法において整備した都道府県知事が役割を発揮できる仕組みなどを最大限活用」するとある。折しも、2015年6月10日の経済財政諮問会議では、有識者議員が県の権限強化で病床再編を後押しすると言っている。医療法では地域医療構想においては、都道府県知事が対応できるケースは4つのみである。行き過ぎた強制力の発揮は、地域医療にひずみを生じさせる。

(3)    平均在院日数のさらなる短縮化を求めていることも問題である。「退院計画を早めに策定するなど、患者の状態像に応じ、円滑な転棟・転院等ができるような取組を進めていくが重要」、「平均在院日数の短縮も図るなど、より質が高く効率的な医療提供体制の構築に向けた検討を進めていくこと」という記述である。日本医師会は平均在院日数の短縮化は限界にきていると主張してきた。これ以上の短縮化は、患者の追い出しにつながるうえ、勤務医の疲弊を増すことになる。DPCでは平均在院日数の短縮化が進んでいるが、その結果、治癒率が低下し、再入院率が上昇するという事態になっている。なお、地域医療構想の医療ニーズの算定にあたっては、平均在院日数ではなく医療資源投入量が用いられている。ここで平均在院日数が用いられなかったことには評価をしている。

(4)    診療報酬について、具体的な記述があるが、診療報酬については中医協でしっかり議論していく。地域医療構想と診療報酬をリンクさせるべきではないが、地域医療ニーズの充足を阻害している不合理な診療報酬要件(たとえば回復期リハビリテーション病棟入院料1における専従医師1名以上)は是正すべきであると考える。

(5)    地域医療構想は拙速に策定すべきではない。今回の報告書は、「早急に地域医療構想を策定する」ことを求めているが、地域医療構想策定ガイドラインにも「拙速に陥ることなく確実に、将来のあるべき医療提供体制の実現に向け、各医療機関の自主的な取組等を促す」とある。地域の実情を見誤ることなく、関係者の理解と納得を得て慎重に進めていかなければならない。

 

http://www.med.or.jp/

「心に残る医療」体験記コンクールと「生命(いのち)を見つめる」フォトコンテスト実施 日本医師会

日本医師会は、6月11日、「心に残る医療」体験記コンクールと「生命(いのち)を見つめる」フォトコンテストの実施を発表しました。

<「心に残る医療」体験記コンクール>(主催:日本医師会・読売新聞社)

テーマ:病気やけがをした時の思い出、介護にまつわる経験、お医者さんや看護婦さんとの交流など、医療・介護に関する体験記。

応募規定:400字詰め原稿用紙5枚(2000字)以内。小学生の部は同3枚(1200字)以内。

賞:【一般の部】は厚生労働大臣賞1名、日本医師会賞1名、読売新聞社賞1名(それぞれに賞状、表彰楯及び賞金50万円)、入選・若干名(賞状、表彰楯及び賞金5万円)

【中高生の部】は最優秀賞1名(賞状、表彰楯及び図書カード5万円分)、優秀賞・若干名(賞状、表彰楯及び図書カード2万円分)

【小学生の部】は最優秀賞1名(賞状、表彰楯及び図書カード3万円分)、優秀賞・若干名(賞状、表彰楯及び図書カード1万円分)

締切:10月14日

入賞者発表:2016年1月下旬(読売新聞紙上)

作品送付先/問い合わせ:〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞東京本社 事業開発部「医療体験記P」係 TEL03-3216-8606

 

<「生命(いのち)を見つめる」フォトコンテスト>

概要:生命の尊さ、大切さを考えてほしいとの願いを込め、「生命(いのち)を見つめる」フォトコンテストを開催しています。周囲の生きとし生けるものすべてが被写体です。レンズを通して「生命」を感じた作品をご応募ください。

応募規定:本人が撮影したフィルムの未発表のプリント作品に限ります。

賞:最優秀賞・・・1点/30万円、日本医師会賞…1点/10万円、審査員特別賞…1点/10万円、読売新聞社賞…1点/10万円、入選…5点/5万円、佳作…20点/図書カード5,000円分

締切:11月13日

発表:2016年3月(読売新聞紙上)

応募・問い合わせ:〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞東京本社 事業開発部「フォトコンテスト」係 TEL03-3216-8606

 

http://www.med.or.jp/